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風鈴の音、きみの声
もうすぐ夏公演が始まる。稽古は毎日夜遅くまで続き、すでに終盤を迎えて緊張感もひとしおだ。でも、もう少しでこのハードな練習の成果を大勢の人達に観てもらえるんだと思うと胸が弾む。稽古場は高揚感に満ちていて、誰もが輝いて見えた。
ゲネプロを目の前にした7月も下旬のそんなある日、いつものように稽古を終えて家路に就くその途中で、二人は小さな祭りに出くわした。いつからやっていたものだろうか。昨日はこの道を通らなかったから気付かなかったのかもしれない。小さなやぐらが中心に組まれ、そこから放射状に何本もの提灯の明かり。おそらく盆踊りの練習会場になっているのだろう。周囲にはいくつか出店も出ていて、浴衣を着た大人達がビールを飲んだり、談笑したりしていた。
「うわ、お祭りだ、いいなあ」
中河内が思わず声に出す。隣を歩いていた馬場がそれを聞きつけて尋ねた。
「マサ、お祭りすきなの」
とたんに子供みたいな笑顔になって、中河内が馬場を見上げる。
「うん、だいすき。俺、夏生まれだからさ、夏のお祭りは特にすき。こういうの見るとうずうずする。ね、ちょっとさ、」
「だめだよ、今日はもう遅いし、帰ろう?」
(すみません、続きは「ミュの小部屋」のほうに移動しました。お手数ですが一度トップに戻って入り直してください、申し訳ありません)
もうすぐ夏公演が始まる。稽古は毎日夜遅くまで続き、すでに終盤を迎えて緊張感もひとしおだ。でも、もう少しでこのハードな練習の成果を大勢の人達に観てもらえるんだと思うと胸が弾む。稽古場は高揚感に満ちていて、誰もが輝いて見えた。
ゲネプロを目の前にした7月も下旬のそんなある日、いつものように稽古を終えて家路に就くその途中で、二人は小さな祭りに出くわした。いつからやっていたものだろうか。昨日はこの道を通らなかったから気付かなかったのかもしれない。小さなやぐらが中心に組まれ、そこから放射状に何本もの提灯の明かり。おそらく盆踊りの練習会場になっているのだろう。周囲にはいくつか出店も出ていて、浴衣を着た大人達がビールを飲んだり、談笑したりしていた。
「うわ、お祭りだ、いいなあ」
中河内が思わず声に出す。隣を歩いていた馬場がそれを聞きつけて尋ねた。
「マサ、お祭りすきなの」
とたんに子供みたいな笑顔になって、中河内が馬場を見上げる。
「うん、だいすき。俺、夏生まれだからさ、夏のお祭りは特にすき。こういうの見るとうずうずする。ね、ちょっとさ、」
「だめだよ、今日はもう遅いし、帰ろう?」
(すみません、続きは「ミュの小部屋」のほうに移動しました。お手数ですが一度トップに戻って入り直してください、申し訳ありません)
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